Googleでのサイトの順位って、どうやって決まるか知っていますか?
実は、SEO対策という「検索エンジンで自サイトを上位表示するための施策」によって、ほとんどの順位が決まっているのです。
もし自サイトを検索エンジンで1位に表示できれば、自動でたくさんの顧客を集客をすることができ、さらに広告を利用した収益化に導くこともできます。
ただし、Googleなどの検索エンジンで上位表示をすることは簡単ではありません。
ライバルだって上位を必死になって狙っていますから、それにSEO対策で打ち勝たないといけないのです。
では、SEO対策でライバルに差をつけるにはどうすれば良いのでしょう?
この記事ではSEO対策が初めての人でもわかるように、SEO対策の概要〜具体的な方法まで、かなり網羅的にまとめてみたいと思います。
コンテンツの目次
SEO対策(検索エンジン最適化)とは?
では最初に、SEO(検索エンジン最適化)とはどういったことなのかについて、さらっと触れておきたいと思います。
SEO対策は先ほども言った通り「自分のサイトを上位表示するための施策」なのですが、これってほとんどGoogleのための最適化なのです。
SEO対策 = Google対策
SEO対策(Search Engine Optimization)というのは、ほとんどGoogleのための対策です。
日本における検索エンジンの使用率は、ほとんどGoogleかYahoo!が占めています。
- Google:66.73%
- Yahoo!:28.85%
- その他:4.41%
さらに、Yahoo!はGoogleは検索エンジンを借りて稼働しているので、検索エンジンのほとんどはGoogleだと言えるんですね。
だから「SEO対策 ≒ Google対策」なのです。
Googleが理想的と判断したコンテンツが上位表示されるので、その意図に合わせてこちらがコンテンツを作っていくべきなのですね。
Googleの理念|ユーザーファースト
では「Googleの理想とするコンテンツ」とはいったいどのようなものでしょうか?
それは“検索ユーザーの役に立つコンテンツ”です。
Googleはユーザーの使いやすい検索エンジンを追求しているからです。Googleの掲げる理念を見ても、ユーザーファーストな姿勢がよくわかります。
Googleが掲げる10の事実
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 遅いより速いほうがいい。
- ウェブ上の民主主義は機能します。
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 情報のニーズはすべての国境を越える。
- スーツがなくても真剣に仕事はできる。
- 「すばらしい」では足りない。
引用元: http://www.google.com/intl/ja_JP/about/company/philosophy/
Googleがユーザーが使いやすい検索エンジンになればなるほど、たくさんのユーザーがGoogleを選んでくれるので、結果としてGoogleの利益が増えるのですね。だからユーザーを大切にしています。
2015年からは人工知能(RankBrain)の力も借りて、質の低いコンテンツは順位を下げ、質の高いコンテンツの順位を上げようとする試みています。
Googleの人工知能は囲碁でプロ棋士を下すほど進化していますから、今後はますます検索結果がユーザーの期待するものに近くなっていく予想されます。
だからこそ、「ユーザーに役立つコンテンツ」を目指してサイト作りをしていくのが、これからの上位表示の鍵になると言えるでしょう。
SEO対策での上位表示に関わる要素とは?
では、どのようなコンテンツをGoogleは「ユーザーに役立つコンテンツだ」と認識して、検索順位を決めているのでしょうか?
検索順位を決める要素は幾多とあるのですが、その中でも次の3つが順位に影響しやすいと考えています。
SEO対策における重要要素
- キーワード設定
- ドメインパワー
- ユーザー体験
キーワード設定(検索意図とのマッチング)
まずSEO対策において重要なのが「キーワードの設定」です。
Googleでは検索ユーザーの検索意図にベストマッチなコンテンツを上位表示してくれます。そして、検索意図とのマッチングしているかの判断材料が「キーワード」なのです。
例えば「SEO対策とは」と検索したら、タイトルに「SEO対策とは」と書かれた記事が上位表示されやすくなります。ユーザーの意図にマッチしているからですね。
もちろんタイトルだけでなく、記事内容と検索意図のマッチングも大事です。
もしタイトルにSEO対策とはと書いているのに、いざ内容を見てみたら「SEO対策が好きな人の日記」だったら嫌ですよね。Googleつかえねーってなりますよね。
そのため「SEO対策とは」というキーワードを狙いたいなら、SEO対策で悩んでいる人(ターゲットユーザー)の悩みを整理して、それを記事内で解決してあげることが大切です。
ドメインパワー
SEO対策では「ドメインパワー」も大切です。
たとえキーワード設定が完璧でも、ドメインパワーが低ければ上位表示にはなかなか至りません。
なお、厳密にいうとSEOにおいて「ドメインパワー」という指標はないのですが、一般的にサイトの力のことを分かりやすく表現するために使われます。
「ドメインパワー」には複雑な要素が絡み合っていますが、主に以下のような条件を満たすとドメインパワーは高まっていきます。
- 運営歴が3ヶ月以上
- アクセス数を集める
- 質の高い被リンクの集まっている
このような要素を兼ね備えたメディアは「ドメインパワー」が強いため、競合サイトよりも上位表示しやすい傾向があるということですね。
ユーザー体験の優れたコンテンツ
最近とくに重視され始めているのが「ユーザー体験(UX)」という指標です。
簡単にいってしまうと「このサイトは、ユーザーの役に立つコンテンツか?」も、指標の1つとしてみられているわけです。
何をもって「ユーザーに役立つ」とするのかは明確にはわかっていませんが、個人的には、ユーザー体験に優れたコンテンツとは以下のようなものだと考えています。
- 検索意図にマッチしたコンテンツ
- 読みやすいコンテンツ
- ユーザビリティの高いコンテンツ
- 表示速度の速いコンテンツ
「検索にマッチしている」「読みやすい」といった条件を満たしているほど、ユーザーにとって理解が深まり、悩みが解決されやすくなるはずですよね。
そしてさらに推測ですが、コンテンツが役立っているかはユーザーの「滞在時間」や「直帰率」とも関係しますから、そういった指標を参考にユーザー体験がスコア化されて順位に影響しているのかもしれません。
・・・憶測を色々と話しましたが、なんにせよ言えることは、本当にユーザーに役立つコンテンツ作りをしていくことが、とくに今後のSEO対策において重要だということです。
SEOの手法|ホワイトハットとブラックハット
ここまででSEO対策には「キーワード」「ドメインパワー」「ユーザー体験」の3つが大切だという話をしてきました。
その中でも、ドメインパワーには被リンクの獲得が重要だということでしたが、被リンク獲得の戦略が大きく分けて2つあるのです。
SEOのリンク獲得戦略には「ホワイトハットSEO」と「ブラックハットSEO」の2種類があります。この2つの手法についても、知っておくことにしましょう。
ホワイトハットSEO
ホワイトハットとは、良質なナチュラルリンクを獲得ながら、サイトの力を高めていくというSEO戦略です。
他のサイトからリンクをもらう(=つまり、サイトで紹介してもらう)には、それだけ優れたコンテンツであったり、多くの人に役立ったり、情報の稀有性が必要だったりします。
だから、一筋縄にはリンクを獲得していくことは難しいのですね。
被リンク獲得をするのは簡単ではありませんが、「ナチュラルリンクを獲得する方法」は意外とたくさんあります。
しかも、ホワイトハットでは「自演リンクによるGoogleのペナルティ」を受けるリスクがほぼありません。
育つ速度が遅いのだけが難点ですが、サイトの順位が急落したりすることもあまりなく、比較的安定したサイト運営ができるのがメリットと言えますね。
ブラックハットSEO
ブラックハットは、自作自演リンクを利用して、サイトのドメインパワーを育てていくという方法です。
ナチュラルリンクの獲得は難しいのでなかなかサイトが育たないのですが、自作自演リンクを利用すれば、ほぼ確実にサイトが育つのですね。
しかし、作為的にリンクを当ててサイトを育てる行為はGoogleの規約違反であり、見つかった場合にはペナルティを受けて順位は圏外に飛ばされてしまいます。
また、ブラックハットはホワイトよりも資金が必要なのも事実です。
自演リンクは新規ドメインから当てても被リンク効果が薄いため、中古ドメイン(=以前に誰かが使っていたドメイン)を購入してきて、そこからリンクを当てるのが一般的です。
中古ドメイン(1本2000〜3000円ほど)を大量に買ってくる必要がありますし、それだけのレンタルサーバーも必要ですので、最低でも10万円以上の費用は必要になるでしょう。
資金のある人で、ペナルティのリスクがあっても短期間での結果を出したい人には向いている戦略だと言えるでしょう。
SEO対策の方法|検索1位で売れるサイトを作る
では最後に、SEOでの上位表示+収益化ができるサイトに仕上げるには、どうすればいいのでしょうか?
記事を書いても記事を書いても、なかなか上位表示されずに困っているという人も多いかと思います。
そこで、これからサイト作りを始めていく初心者さんが、どうやったら上位表示ができるサイトを作ることができるのかについて、これまでの経験を元にまとめさせて頂こうと思います。
上位表示できるサイトを作るポイントとしては、以下の3つがあります。
- サイト設計を考える
- キーワードを意識して記事を書く
- 読みやすい記事に仕上げる
- 記事を分かりやすく整理する
- サイトの表示速度を速くする
【1】サイト設計を考える
サイトを作る前に、しっかりと設計図を考えることをおすすめします。
ユーザーのためにどのようなコンテンツを用意する必要があるのかを、サイトを作る前に考えるということですね。
例えば「mineo」というテーマでサイトを作るなら、「メリット」「デメリット」「乗り換え」などのカテゴリがあり、それに属する記事もたくさん作らないといけないことがわかってきます。
サイト設計をするときは、紙に必要なコンテンツを書いてみたり、実際にテストサイトで記事を並べてみるのもおすすめです。ちなみにサイト設計をするメリットは以下のような感じ。
- 準備すべきコンテンツがわかる
- サイト完成時期の見通しが立つ
- 不要なコンテンツ作成が減り、時間短縮になる
- ユーザーが求めているコンテンツの漏れが少ない
サイト設計をしておくとサイトを作るための見通しが立つ上に、不要なコンテンツを作ることが少なくなるので時間短縮になります。
なお、用意するコンテンツは「集客用記事」と「収益化記事」の両方を用意することを意識しておきましょう。それがサイトのドメインパワーを強くしながら収益化するための鍵になります。
集客用記事を用意する
サイトのドメインパワーを高めるためには「集客用記事」の存在が必須です。
多くの人は「収益化記事」ばかりを用意されているのですが、ホワイトハットSEOで展開する場合、それではなかなか上位表示することができません。
ホワイトハットで展開して行くなら、まずはアクセス数と被リンクを集めることができる集客用記事はかならず用意しておきましょう。
集客記事は、できるだけ強豪アフィリエイターの少ないような弱いキーワードを狙って上位表示するのがポイントです。
- 検索結果に競合サイトがほぼ存在しない
- 上位に知恵袋しか見つからない
- 上位サイトがとても分かりにくい
たとえ検索ボリュームが少ないキーワードでも上位に立てば確実にアクセスが流れてきますから、サイトのドメインパワーは少しずつ強くなっていきます。
そうやってドメインパワーを強化してくと、徐々に徐々に強いキーワードを攻めて行くことができるようになってきます。
収益化記事を作る
集客記事でドメインパワーを育てるのに並行して「収益化記事」を仕込んでおくのも大切です。
収益化記事は、購買意欲の高い層(=商品を成約する1歩手前のユーザー)が検索するキーワードを狙って作ります。購入前のユーザーを捕まえてASP広告に誘導することで、収益性の高いページに仕上げるのですね。
ちなみに、代表的な収益化キーワードとしては、以下のようなものがあります。
- ○○ 口コミ
- ○○ 評判
- ○○ ランキング
- ○○ 比較
- ○○ おすすめ
などなど。購入前のユーザーが安心材料を求めて検索するキーワードは収益性が高いですね。
ただし、そのぶん競合が強くなってきますので、ある程度のドメインパワーがないと上位表示が難しいでしょう。
そのため、収益化記事でドメインパワーを伸ばしながら、収益化記事も作ってゆっくりと順位を伸ばして行くのがおすすめです。
【2】キーワード設定をする
記事を書く際には「キーワード設定」がとにかく大事です。
Googleはキーワードによって記事を認識し、ユーザーの検索意図にマッチしたものかを判別しています。そのため、記事においてのキーワード設定はとても重要なのですね。
キーワード設定のポイントとしては、以下の4つがあります。
- 狙っているキーワードはタイトルに含ませる
- 見出しにもキーワードを含ませる
- タイトルと内容の整合性を持たせる
- 記事内に共起語を含める
こういったことがキーワード設定におけるポイントだと言えますね。
例えば「SEO対策」というキーワードを狙うなら、「SEO対策」をタイトルや見出しに含めつつ、タイトルにぴったりな記事内容に仕上げるということですね。
そのうえで、狙ったキーワードの関連キーワード(いわゆる共起語)も含めて自然に仕上げてあげると、より情報の網羅的な記事だと見なされる傾向にあります。
【3】読みやすい記事に仕上げる
ユーザー体験を高めるには、文章を読みやすく仕上げることも重要です。
たとえユーザー意図にベストマッチしたコンテンツでも、ユーザーに伝わらなければ意味がありませんよね。
文章が煩雑で読みにくかったり、なかなか結論が見えてこないと、ユーザーは愛想をつかせて離脱してしまいます。Googleにとっても得がないですよね。
だから、記事の文章はできるだけ分かりやすく仕上げましょう。
ライティングのコツとしては様々ありますが、基本的には読者の心理的負担(読みたくないなぁ)を減らしてあげるのがポイントです。
- 画像を挟む
- 文字を装飾をする
- 文章に余白を作る
- 余計な文章を削る
- 専門用語を多用しない
こういった工夫をして記事を読むための心理的ハードルを下げてやると、読者が話についてきてくれやすくなります。
やっぱり1面に文章がぎっしり詰まった記事より、適度な余白もあって、画像や装飾が施された記事のほうが読者にとっては読みたくなりますよね。
【4】ユーザビリティを高める
サイトのユーザービリティ(=つまり、使いやすさ)も、ユーザー体験を左右する大きな要素です。
使いやすいサイトであればあるほど、ユーザーにとっては理解が深まりますし嬉しいですよね。そういった使いやすいサイトの方が上位表示がされやすくなるというわけです。
だからサイト内のどこに何があるのか、綺麗に整理しておいてあげたいですよね。
- グローバルメニューを設定
- サイドバーに記事を整理
- フッターに記事を整理
- サイトマップを作成
- 内部リンクでユーザーを誘導
サイト内の記事を整理する方法は、主に以上の5つです。
メニューを設定するのはもちろん、できればサイドバーやフッターを利用して記事を整理して、ユーザーが使いやすいようにしておきたいですね。
【5】サイトの表示速度を速くする
最後に「サイトの表示速度」もSEOにおいては重要なポイントです。
表示速度が速いほどユーザーにとっては嬉しいですし、直帰率が減って滞在時間も増えるので、結果としてユーザー体験の優れたコンテンツとして認識されやすいのですね。
もちろん、コンテンツ自体が優れているのが大前提ですが、それを後押しする要素としては表示速度はかなり大切だと言えるでしょう。
- 高速レンタルサーバーを利用する
- WordPressのプラグインで高速化する
- ブラウザキャッシュを効かせる
- 画像サイズの最適化/データ量を削減する
こういった方法で高速化をして行くのが一般的です。
ちなみに当サイトでは「エックスサーバー」を利用した上で、WordPressプラグインの「WP fastest Cache」などを利用して高速化を図っています。
それに加えて、もし最大限に高速化をするなら「AMP」に対応したページを作成することが理想的ですね。
なお、サイトスピードは「PageSpeed Insights」や「GTmetrix」といったサービスを利用すればスコア化することもできますが、結局は体感速度が一番大事です。
実際にスマホやPCから自社サイトを開いて、どんな時間帯でも重くないかをチェックすることがおすすめです。
まとめ
SEO対策について、ざっとまとめさせて頂きました。
ここでは1つの方法を提案させていただきましたが、SEO対策は本当に人それぞれなので、この記事に書いていることが正解というわけではありません。
いろんな意見を参考にしながら、ご自身にあったSEO戦略をとって攻めていくのが良いでしょう。ホワイトでもブラックでも、自分にあった方を選べばいいのです。
ただ一つだけ言えるとすれば、Googleは今後も「ユーザーの役に立つ良質なコンテンツ」を上位表示する傾向にあるでしょうし、その精度が増していくでしょう。
そのためユーザーに役立つサイトを作っていれば、今後はどんどんGoogleに優遇されて上位表示をしやすくなるはずです。
2017年には頻繁な「フレッドアップデート」などもあり、現時点のSEO対策に振り回されてしまうかもしれませんが、今後のSEOに目を向けて記事を書いていくことが未来的に上位表示をし続けるためには重要でしょう。